住まいと暮らしのQ&A

「安全・安心」に関する記事一覧

半島地震から見えたライフラインの課題とこれからの暮らし方。

2024年1月1日の震度7の能登半島地震から、2か月が経ちました。未だに停電や断水が続くエリアもあり、大変な苦労をされていると思います。

山が海まで迫る平地の少ない半島。だからこそ比類ない美しい景色が広がります。しかし、迂回路がなく、陸路が絶たれると、孤立化してしまいます。海路や空路も困難で、支援物資が届けられなくなります。
ライフラインの復旧にも陸路が必須ですが、資材や作業員の搬入・搬送、宿泊施設からの距離や時間も課題となっています。東日本大震災や熊本地震ではライフラインの復旧が1週間でしたが、今回はこの地形が影響し、非常に困難な状況です。

「いつも」と「もしも」の境界線をなるべくなくした「備えない備え」を日常に。

能登半島地震により、ライフライン(電気、ガス、水道、通信、交通網)の復旧には時間がかかり、1か月以上経過しても未だに復旧していない地域が存在します。その結果、医療、介護、教育が必要な人々が一次避難所から二次避難所へ移動を始めています。孤立した集落からライフラインが整備された場所への集団二次避難も行われています。故郷に戻れるかどうかという不安は、計り知れないものでしょう。

家全体を暖めて各部屋の気温差をなくすことが大切です。

このところの寒暖差は、年齢にかかわらずご負担を感じているのではないでしょうか。着るものの選択にも悩んでしまいます。急に寒くなったという表現が適切なのでしょうか。温暖化の影響でしょうか、時折暖かな日があるからこそ、そのギャップで気温以上に寒く感じるのではないでしょうか。
空気の乾燥も相まって、油断すると風邪をひいてしまいます。インフルエンザ?コロナ?プール熱?何に罹患したのかわからないが、身体が辛い。咳やのどの痛みなどの不調がしばらく続いている方も多いようです。だるさ、やる気が出ない、元気が出ないなどの不調を感じる方もいらっしゃるでしょう。

災害時における感染症対策としての「水」の大切な役割とは

2023年9月1日、防災の日に、内閣感染症危機管理統括庁が創設されたことをご存じでしょうか。この機関は内閣官房に設置され、内閣副官房長官がそのトップを務めます。
通常時には38人の専任職員が配置され、緊急時には101人に増員される体制です。つまり、政府主導で迅速な行動が可能な組織となっています。この機関は、縦割り行政の調整を主導する役割を果たしています。

エアコンを我慢する時代はもはや過去のこと。昔とは違う環境に適した新しい生活様式へ。

暑い日が続いていますね。歩いていると靴が熱く感じるなんて、子供の頃に感じたことはありませんでした。
地球温暖化が進んでいると身近なところで感じることが増えました。これからも温暖化が進んでいくと、昔から馴染みのある食料が将来的には手に入らなくなったり、日本には避暑地がなくなるかもしれません。運転中の車内ですらエアコンが効いていても熱中症の危険性が高まるかもしれません。
安全性を考えると高校野球をはじめとする各種競技や、盆踊りや花火大会などのイベントの開催時期や時間についても考え直す必要も感じます。
また、新しい害虫が出現する可能性に対処しなければなりません。そして、ガソリンスタンドで給油するように、どこで涼むかというクールスポットの設置や確保など、昔とは違う環境に適した新しい生活様式へのシフトが必要でしょう。

各自がどのような行動を取るべきかを考える「新しい防災訓練」を。

9月1日はご存じの通り防災の日です。1923年9月1日の関東大震災が発生した日です。この日の前後を防災週間とし、各地の企業や学校では防災訓練が行われていますが、残念ながらイベント化され、継続されているように感じます。
ここで改めて、災害が発生した際に何に備え、どんな行動をすべきかを考えてみませんか。

黄砂・花粉から車を守るカーポート。設置の際の注意点とは?

洗車したばかりの車が、あっという間に花粉や黄砂にまみれる季節がやってきました。しかも、花粉は車の塗装にシミを残す「花粉焼け」の原因にもなってしまいます。花粉が付着した状態で夜露や雨にあたるとペクチンという物質が生成され、それが塗装に浸透してシミになるのだとか。
洗車で擦ってしまうと細かな傷をつけてしまう恐れがあります。そのため、水で流すのが良いそうですが、ペクチンは熱で分解されるため、お湯を使うのがおすすめです。ただし、その温度は約70度と高温なため、お湯で洗うのは手間や安全性を考えると実践するのは難しそうです。
黄砂にはシリカという硬い鉱物が含まれています。こするとボディの塗装を傷つけます。これは車のボディだけでなく、ワイパーのゴムにも付着するため、動かすとガラスに傷がつく可能性もあります。また、ボンネットの上がざらついたり、エアコンなどの空気循環口から侵入することもあります。
黄砂が付着したまま炎天下や雨ざらしにしておくとボディに固着してしまい、洗車でも落としにくくなります。

トルコ地震から学ぶ防災。

2023年2月6日午前4時、トルコ・シリア国境付近でマグニチュード7.3の大地震が発生しました。この地震では両国で5万人以上が死亡し、100万人以上が住宅を失いました。
阪神大震災のおよそ22倍のエネルギーが発生したといわれるトルコ地震。パンケーキクラッシュと呼ばれる現象で多くの建物が倒壊しました。パンケーキクラッシュとは、建物内部の柱や壁が強度不足で崩壊し、階層ごとに重なり合って平らに潰れることです。この場合、建物内部では圧死や窒息死が多発します。
避難生活で衛生環境が悪化し、感染症や栄養不足などの健康問題も深刻化しています。
私たちはトルコ地震から何を学び、どう備えるべきでしょうか。