地震、豪雨、猛暑という複合災害に私たちはどう立ち向かうか、能登豪雨から考える
2024年9月21日線状降水帯が発生し特別警報が発令された、能登地方を中心に記録的な大雨となった「能登豪雨」。
1月1日の能登半島地震からの復興が進む中、奥能登を襲ったこの甚大な災害は、土砂崩れや河川の氾濫により大きな被害をもたらしました。
2日間で平年9月の2倍以上の降雨があり、浸水地域が広がりました。地震によって堤防が沈下しており、その影響で越水してしまった箇所もあるようです。
2024年9月21日線状降水帯が発生し特別警報が発令された、能登地方を中心に記録的な大雨となった「能登豪雨」。
1月1日の能登半島地震からの復興が進む中、奥能登を襲ったこの甚大な災害は、土砂崩れや河川の氾濫により大きな被害をもたらしました。
2日間で平年9月の2倍以上の降雨があり、浸水地域が広がりました。地震によって堤防が沈下しており、その影響で越水してしまった箇所もあるようです。
宮崎県沖で最大震度6弱を観測した8月8日、初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。これを受け、防災グッズや水、簡易トイレ、米、トイレットペーパーなどが品薄になっています。
特にお米は日常生活への影響が大きいく、政府の備蓄米の放出を要請する自治体もありますが、もうすぐ新米の季節を迎えます。もし今、備蓄米を放出すれば、新米の価格が下がってしまいます。また、小売業が古米の在庫を抱えるリスクも生じます。さらに、台風10号の影響で稲刈り、稲そのものに被害があったのかが、とても気になります。
このような事態は、日頃の防災意識の不足が原因ですので、この機会にしっかりと備えましょう。我が家の耐震性能や家具の転倒防止対策ができているか、再確認も必要です。
9月1日の防災の日にも、各地で大雨をもたらした台風10号。8月25日の日曜日に列島縦断の恐れが報じられ、27日以降は警報級の暴風雨が予測されていました。しかし、当初の予想よりもはるかに西を進み、九州に上陸しました。四国、紀伊半島を経て日本列島に長く居座り、迷走した台風は過去に例があったでしょうか。
今年の夏は、国内最高気温の41.1℃を超える可能性がある、危険な暑さです。そんな猛暑にエアコンが効かない状況を想像するだけでも嫌になります。故障以外にエアコンが使えない状況は何か思いつくことはありますか?
実は驚くべきことにエアコンの室外機が盗難被害に遭うという事件が発生しているのです。
この暑さでは、家の中でも熱中症になる危険性があります。これは窃盗罪ではなく、殺人未遂罪として裁かれるべきではないでしょうか。
我が家の水は、安心して飲めるのでしょうか?そんな不安を抱かせる「PFAS」の話題をご存じでしょうか?健康への影響が懸念される有機フッ化化合物、ピーファス(PFAS)のことです。匂いもなく、味もありません。
PFASは水や油をはじき、熱に強い性質を持つため、フライパンの表面加工やファストフードの容器など食品包装紙の撥水加工や泡消火器にも使われていました。
自然界ではほぼ分解されないため「永遠の化学物質」と呼ばれ、人体にも環境にも長く残ります。そのため、発がん性があると言われています。1990年代から製造や使用が規制されています。
しかし、2021年度に実施した河川や地下水の調査では、31都道府県のうち13都府県81地点で暫定的な目標値を上回る高い濃度が検出されました。
6月27日夜から翌28日午前中にかけて、九州北部では線状降水帯の発生が予測されていましたが、実際には発生しませんでした。線状降水帯が形成する際に必要な大量の水蒸気が九州南部で費やされ、大雨となりました。そして、予測情報が出ていなかった静岡県で28日11時ごろに線状降水帯が発生しました。
この線状降水帯の発生予測には、空振りや見逃しがあります。予測が当たるのは4回に1回で、昨年度は22回の発生予測のうち、実際に発生したのは9回でした。見逃しも3回に2回程度あるようです。それでも、この情報は身を守るために有効です。
日中は汗ばむ陽気の日も多いですが、朝方は肌寒く、寝具や服選びが難しいですね。そんな季節の変わり目には体調を崩しやすいので注意が必要です。
今年は一段と暑い夏になるようですので、今から準備が必要です。衣替えと同じように、身体も夏モードに変える必要があります。これが毎年言われる『暑熱順化』です。
具体的には、汗をかくことが重要です。40度以下の入浴でじわりと汗をかいたり、家事をすることで立つ時間を長くしたりして汗ばむ運動をすること、リモートワークで鈍った体を動かすこと、暑さの刺激に触れるために軽く散歩をすることなどが挙げられます。年齢を重ねると汗をかく部位が脇の下とおでこだけに減るので注意が必要です。
初夏の新緑が美しい季節、大型連休などで家族や知人との旅行で運転する機会が増えます。若葉マークの新人ドライバーや新入社員が通勤や仕事での運転もこの時期に増えます。運転に不慣れな方や、なじみのない地域での運転は事故のリスクを増すため、注意が必要です。
2024年1月1日の震度7の能登半島地震から、2か月が経ちました。未だに停電や断水が続くエリアもあり、大変な苦労をされていると思います。
山が海まで迫る平地の少ない半島。だからこそ比類ない美しい景色が広がります。しかし、迂回路がなく、陸路が絶たれると、孤立化してしまいます。海路や空路も困難で、支援物資が届けられなくなります。
ライフラインの復旧にも陸路が必須ですが、資材や作業員の搬入・搬送、宿泊施設からの距離や時間も課題となっています。東日本大震災や熊本地震ではライフラインの復旧が1週間でしたが、今回はこの地形が影響し、非常に困難な状況です。
能登半島地震により、ライフライン(電気、ガス、水道、通信、交通網)の復旧には時間がかかり、1か月以上経過しても未だに復旧していない地域が存在します。その結果、医療、介護、教育が必要な人々が一次避難所から二次避難所へ移動を始めています。孤立した集落からライフラインが整備された場所への集団二次避難も行われています。故郷に戻れるかどうかという不安は、計り知れないものでしょう。