住まいと暮らしのQ&A

四国大停電から学ぶ電力の重要性と自給自足の未来

2024年11月9日20時22分、四国で大規模な停電が発生しました。最大で36万5,300戸が停電し、香川県では約6万戸、愛媛県で約11万戸、徳島県で約11万戸、高知県で約8万戸が影響を受けました。本州向けの電力供給が急増したことで、四国内の電力供給が不足したことが原因です。この停電は21時49分に解消されました。
徳島県では停電の影響で2名が病院に運ばれました。100歳の女性が暗くなった室内で段差につまずいて転倒し、左肩を打撲しました。また、80代の女性が玄関で転倒し、腰に怪我を負いました。
各地の空港では、停電の影響により、誘導灯が消えましたが、離着陸には影響はありませんでした。一方、高速道路ではETCレーンが停止し、通行券の手渡しや現金徴収などで対応に追われました。
翌日の10日には、JR瀬戸大橋線で架線が断線し、快速列車マリンライナーが瀬戸大橋上で約6時間立ち往生しました。停電の影響でトイレが使えず、不衛生な状態が続きました。空調も使用できず、窓も開けられなかったため、乗客約150人は暑さと不安の中、瀬戸内海上で救助を待ちました。
四国ではこのように連日、電力に関するトラブルが相次ぎました。

四国大停電が示す電力の重要性

電気がないと、生活は一気に不便になります。停電が長期化し広範囲に及べば、仕事どころか、帰宅が困難になり、料理や入浴もできなくなります。非常用電源がなければ、医療の提供や受診もできなくなります。
停電中、隣の家の明かりが点いているのが不思議であり、うらやましくも妬ましくも感じられました。翌日話を聞いたところ、それは蓄電池の効果であることがわかりました。自宅で電力を賄う姿を目の当たりにし、強く印象に残りました。
電気が当たり前に使えない時代では、自宅での電力自給自足が何よりの備えとなります。人口減少が進んでも、電力使用量は減少しないようです。AI時代の到来により端末利用がますます増え、使用時間も長くなります。その結果、データセンターや製品製造、半導体生産などの電力需要が高まります。さらに、環境対策で石炭火力発電所を閉鎖すれば、その分の電力も不足します。原子力発電所もすぐに稼働させることはできません。
電気代が高騰し、電力が不足する時代に備えるため、各家庭での対策が重要です。