初夏の新緑が美しい季節、大型連休などで家族や知人との旅行で運転する機会が増えます。若葉マークの新人ドライバーや新入社員が通勤や仕事での運転もこの時期に増えます。運転に不慣れな方や、なじみのない地域での運転は事故のリスクを増すため、注意が必要です。
居眠り運転の原因を理解して、安全運転に心がけましょう。
運転中に眠気を感じることは、非常に危険です。居眠り運転は、交通事故につながる大きなリスクを伴います。
居眠り運転の原因としては、以下のようなものがあります。
●睡眠不足
寝られない日が続き、睡眠負債が蓄積すると強い眠気に襲われます。また、無理なスケジュールで十分な睡眠時間が取れていない場合も同様です。
●血糖値
一度の食事で多くの糖質を摂取すると、体の血糖値が上昇し、その後急激に下がります。その際、体が低血糖状態となり、脳への栄養供給が不足し、眠気やだるさを感じます。
●薬
花粉症や風邪薬、メンタル失調の治療薬の中には眠気を引き起こす成分が含まれていることがあります。
●病気
睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの病気は、慢性的な睡眠不足を引き起こし、昼間に強い眠気を感じます。
●振動
単調でゆったりとした揺れが続く道を走っていると、神経系の上行性脳幹網様体賦活系の働きが弱まり、眠気を感じます。
●時間帯
深夜から明け方、午後2時から4時は眠気を感じやすい時間帯です。
運転中の眠気が気になる方は、乗車前にカフェインを含んだ飲み物を摂ると良いでしょう。カフェインは神経を興奮させ、眠気を覚ます効果があります。その効果は摂取してから約15分後に現れます。
ガムやグミを噛む、換気をする、車内での一人カラオケ、ペパーミントのアロマなど、皆さんはどのような工夫をしていますか?思い切って運転を止めて休憩を取る、ストレッチをする、仮眠をとる、冷たい水で顔を洗うなども効果的です。ゆとりを持った運転計画を立てることも大切です。
そもそも、日常生活で睡眠不足にならないよう、質の良い睡眠をとることが重要です。今年も暑い夏が予想されていますので、、エアコンの試運転を行い、適切な気温で睡眠ができるように準備しましょう。接触冷感素材の寝具、照明や音楽などの寝室の環境整備も大切です。
今年の話題は、なんといっても「窓」ですね。熱は窓から逃げます。窓の断熱性を向上させることでエアコンの運転効率を上げ、節電に役立ちます。そして、遮音性も高まることで、静かで快適な寝室にもなります。寝室から交通事故予防へ、一歩を踏み出しましょう。