住まいと暮らしのQ&A

2024年辰年。新たな一年に向けて。

竜の絵が描かれた国旗と言えば、白竜のブータンと赤竜のウェールズが挙げられます。これらの竜は神獣とも称され、神話や伝説、ことわざにも登場します。

物事は始めが大切です。しっかりと計画を立て、それを実行していく年にしたいですね

住宅建築の際には家相を重視する方も多いですね。
「辰巳の角に戌亥の倉」は、敷地の東南に門を設け、西北に倉を建てることを吉とする家相です。
「竜門の滝登り」は出世することのたとえで、「竜の雲を得る如し」は勢いを得て活躍するたとえです。竜は縁起の良い、めでたい動物とされています。
しかし一方で、「逆燐に触れるべからず」は、竜をうまく馴らせばその背中に乗ることができますが、喉の下一尺四方の逆さまに生えた鱗に触れると、竜に殺されてしまうという、恐ろしい一面を持っていることを表しています。

世相を表す漢字「税」は、穀物を表す禾辺(のぎへん)に、脱からなります。身に着けた収穫から抜き取る状況を表現した字で、訓読みは税(みつぎ)です。世のため人のためにうまく使えばよいですが、扱い方を誤ってはいけません。まるで竜のようですね。

昇竜のごとく景気が良くなればいいのですが、値段ばかりが上がる物価高や増税は困ります。どのような2024年辰年になるのでしょうか。

一年の計は元旦にあり。
天にも昇る勢いや能力を持ちつつ、じっと寝ている竜=臥竜(がりょう=ふしてうずくまっている竜)にならないように、竜自身が手に持つ願いを叶えてくれる「如意宝珠」は、どのようになるかではなく、どのようにしたいか、どうするか、自身が持っているものです。
物事は始めが大切です。しっかりと計画を立て、それを実行していく年にしたいと思います。

今年も引き続きご愛読いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。