住まいと暮らしのQ&A

東日本大震災から11年を迎える今、「わが家の防災対策」について考えてみませんか

2022年1月22日未明に大分県、宮崎県で震度5強の地震が起きました。
南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端である日向灘における今回の地震。今回のマグニチュードは6.6でしたが、これが6.8以上の場合、気象庁は「調査」として南海トラフ地震臨時情報検討会を開き、情報を発表します。
注意・警戒すべき時には「巨大地震注意」または「巨大地震警戒」などの臨時情報が発表されます。
関西では南海トラフ、中部。東日本では関連して富士山の噴火も懸念されています。
コロナ禍での状況をふまえ、「密」を極力避ける災害への備えを考えたいものです。

コロナ禍では「どこで避難生活を送るのか」がとても大切な選択です。

避難所でも自宅でも、まずはその場所が安全であることが最優先されます。
そして、どんな準備をしたらよいのでしょうか。

何を準備をしたらよいの?
内閣府の防災情報のページみんなで減災には「家庭で準備する備蓄品」が紹介されています。

  • 1次品 緊急避難時にすぐ持ち出すもの
  • 2次品 災害発生から3日間を生き抜くためのもの
  • 3次品 長引く避難生活をできるだけ快適にすごすためのもの
  • と3段階に分かれていますので、徐々に準備をはじめてみてはいかがでしょう。

    避難生活の質を高めることも大切です
    避難所では、コロナ禍においては感染症対策のために「密にしない」「換気をする」「飛沫感染対策」が重要となります。しかし非常時になった場合、対策を徹底することは難しいのではないのでしょうか?
    そこで住み慣れた我が家で在宅避難をしたいという方が増えていますが、自信を持って「在宅避難が可能」という方は3割程度に留まるようです。

    新型コロナの家庭内感染を予防するためには換気が大切です。24時間換気は2時間で1回、家全体の空気を入れ替えますが、場合によっては、もっと積極的な換気が望ましいです。
    窓を開けての換気は、花粉が多く飛ぶ時期は注意が必要です。花粉症が心配な方は換気のできるエアコンがおススメです。2022年4月よりエアコンの省エネ基準が15年ぶりに改正され、さらに省エネ性の高いエアコンの登場が期待されます。買い替えをご検討してみてはいかがでしょうか。

    さらに「在宅避難」にとって重要なライフラインの確保のためのリフォームもこの機会にご検討してみてはいかがでしょうか。

  • 停電時でも電気が使えるように 太陽光発電、蓄電池の導入
  • 水の備蓄としてエコキュートの導入や、床下貯留システムの設置
  • 食料の備蓄のための食品庫(パントリー)
  • 衛生用品の備蓄のための収納
  • 簡単に短時間で用意できるものもあれば、工事をともない、時間や費用もかかるものもあります。
    東日本大震災から11年を迎える年に、ご家族で「わが家の防災対策」について、話し合ってみてはいかがでしょうか。