SNSを利用した悪質かつ悲惨な事件が連続して発生しました。強盗は空き巣の場合とは異なり、金品でなく命までもが奪われてしまいます。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス:会員制交流サービス)は今や身近となり、欠かせないツールとなりました。情報取得などで便利な反面、「外出している」「旅行をしている」など、現在、在宅しているか不在かをご自身で情報を公開する場合には注意が必要なツールでもあります。
さらには写真を投稿した場合、間取りや家具の配置情報、防犯カメラの有無、家族構成、行動パターン、場合によっていは資産状況までもが第三者に知られる恐れもあります。
公開の時期・タイミングをずらす、個人情報が特定される情報が写真に写り込んでいないかなど、情報を発信する際には慎重に内容を確認したほうが防犯面でも安心です。
さて、現在、皆さまは「建物の防犯対策」はどのような工夫をされていますか。
対面での応対を避ける工夫を
予定のない、見覚えのない来訪者は、応対の際に緊張と不安が走ります。
できればカメラモニター付きのインターホンを取り付けて来訪者を確認すれば、応対のストレスが軽減します。
やむを得ず対面で対応が必要な場合は、ドアチェーンを掛けたまま、半ロック状態で確認をするようにしましょう。
通信販売が身近になり利便性が向上しました。頻繁に利用される場合には、宅配BOXを設置し、置き配の環境を整えてはいかがでしょうか。急な不在時にも安心です。
宅配のアプリを積極的に活用して、荷物の受け取り時間をご自身で設定する方法とあわせて利用するとより便利です。
また、身に覚えのない荷物が届いた場合は、業者に確認をした上で受け取るようにしましょう。
●建物内への侵入に時間が掛かる工夫を
勝手口や窓には補助錠など鍵を二重にを取り付けたり、防犯性が高く破られにくい窓ガラスに変更するなど、建物内への侵入に時間がかかるようにすることがポイントです。CP(Crime Prevention=犯罪 頭文字のCとPをシンボル化)部品と言われる防犯性能の高いものを選ぶことをおすすめします。
また、防犯カメラやセンサーライトの設置、建物の周囲に砂利を敷くことで、「音」や「光」で不法侵入者の存在を知ることができます。抑止効果が期待できます。
●上層階からの侵入にも十分な注意を
1階だけでなく上層階からの侵入も見逃せません。エアコンの室外機やストッカー、カーポート、電柱などを利用して高い位置の窓や2階の窓やバルコニーから侵入する恐れがあります。普段から油断せずに戸締まりを心がけましょう。また侵入が容易になるため、不用意に屋外に脚立を置くことは控えましょう。
住まいは家族の命や財産を守る大切な場所です。
侵入をされる恐れがないか客観的な視点で我が家をチェックし、少しでもリスクを低減するための備えをご検討してみてはいかがでしょうか。