12月に入ると時間の経過の早さを実感します。そして待ち構えているのは年末の恒例となった大掃除。
換気扇など大がかりな設備は、1年分の汚れを取り除くことなり、時間と労力がかかります。「こまめにやっておけば」と思うものの、なかなか実現するのは難しいものですが……
そこで今年の大掃除では、防災の視点を持ち込んで、気分を変えてみてはいかがでしょうか。
お掃除のついでに住まいの安全性もチェックしてみてはいかがでしょうか
例えば、火災への備え。
出火の原因となるコンセントにたまったホコリを取り除きましょう。「トラッキング火災」防ぐことができます。特にホコリが溜まっているTVや家具の後ろなど、見えにくい部分を念入りに。トラッキング火災防止用のコンセントプラグを購入し設置すると安心です。
長さを調節するために束ねたコードも熱を持ち、安全ではありません。放熱しやすいように円を描くように緩くまとめるのが良いようです。
そして、お掃除のついでに住まいの安全性もチェックしてみてはいかがでしょうか。
例えば……
●地震の場合
・家具の転倒防止金物に緩みはないか。装着方法も再確認を。
・突っ張り防形式の金具は、できるだけ家具の後方部分、壁に近い部分に取り付けましょう。家具の転倒時は奥の方が持ち上がるのでそれを防ぐのに役立ちます。
・ビスやワイヤーによる固定の場合、壁の下地に固定されているか再確認しましょう。壁の下地を探す際には、専用の器具を使うと便利です。
・置き家具から、吊り戸収納など未利用空間を活用する収納方法への見直しもご検討してみてはいかがでしょうか。
●火災の場合
・火災警報器の電池残量のチェックを。より安全性を高めるために、各居室連動タイプへの交換もおすすめです。
●備蓄品
・食糧や水などは、消費期限の確認を。期限が迫っているものから順番に食して消費し、新しい備蓄品を買いそろえましょう。
・備蓄品を普段の食生活に取り入れる「ローリングストック法」の導入もご検討してみてはいかがでしょうか。
消費期限を過ぎて廃棄することもなく、工夫をすれば、さらに質の高い食事(あたたかい、おいしい、楽しい)にもなり、普段から備蓄品に慣れることもできます。
地震が頻発しています。そして今年の冬はコロナ、インフルエンザのW感染も心配ですので、万が一に備えて在宅避難ができるように上記の項目、防災のチェックをしてみてはいかがでしょうか。
ご家族全員で役割分担を決めて、年末までに大掃除とあわせて実施しておけば、防災意識の共有が図れることでしょう。