住まいと暮らしのQ&A

我が家の防災対策

関東大震災が発生した9月1日、戦後最大の被害をもたらした伊勢湾台風、こうした台風シーズンのこの時期に、これからの災害に備えるための心構えを育成するために、昭和35年に「防災の日」が創設されました。
台風は進路予測がされますから災害の中でも比較的準備がしやすのではないでしょうか。
今回は、台風対策を中心として、我が家の「防災対策」を考えてみましょう。

台風接近前には「大雨対策」と「暴風対策」を

大雨対策としては、日ごろから我が家の洪水危険度をハザードマップで確認することや避難場所の確認が大切です。
雨どいやバルコニーの排水溝、庭の雨水桝、道路の側溝に枯れ葉が詰まっていると、流れが悪くなってしまうので、点検しましょう。
暴風対策は、飛来物への注意です。
ご近所の家や人に当たらないよう、ご自宅から飛来物を出さなように注意しましょう。
お庭の鉢植え、バルコニーに置いた机やいすはあらかじめ移動し、窓の日除け用シェード、カーポートの屋根、屋根の上のアンテナなどは、破損していないか、あらかじめ点検しましょう。
暴風による飛来物から窓ガラスを守るには雨戸やシャッターが有効です。不具合がないか事前に点検しましょう。
ついていない場合にはガラスが飛散しないようにフィルムや養生シートを貼るなどの対策をしましょう。室内から開閉が可能な電動式シャッター設置のご検討もおすすめいたします。

台風通過後、被害が発生した場合、災害後の生活のこと考えてみましょう。
被災後、我が家で生活できると避難所での「密」を避けることができ、感染症予防につながります。
特に高齢者や乳幼児、ペットなどは、避難所生活でご苦労されるようです。住み慣れた我が家で普段に近い生活が送れるように準備することが大切です。食料や水の備蓄に加え、太陽光発電や蓄電池、電気自動車による電力の供給ができると、情報収集や調理などが可能となり、生活の質が高まります。

キッチンの壁に収納があれば、缶詰やレトルトなど、非常時に役立つ食品を保存することができます。見やすく取りやすいので管理も楽々。食べた分を常に補充していく「ローリングストック法」ができ、消費期限切れを防ぐことができます。普段、食べ慣れた非常食となりますので、安心感にもつながります。